街好きのための旅ガイド:ローマ編

Intro Rome ・ Jul 30, 2019


Photo by Carlos Ibáñez on Unsplash

どこを歩いてもローマの古代遺跡がごろごろと転がっているローマ。考古学好きの人には夢のような街である一方で、現代建築や現在進行中の街づくりの実践などに興味がある人には、ちょっと物足りないかもしれない。

ローマの考古学的な側面というよりも、拡大を続ける「21 世紀のメトロポリス」としての現在のローマを、街づくりの観点から歩きたいという人のために、おすすめポイントまとめ。

Things to do, places to go(おすすめスポット)

  • EUR:ダウンタウンからメトロで 30 分ほどの距離にある、新しい市街地。ヨーロッパの都市には大聖堂を中心としたはっきりとした「歴史的中心」があるけれど、それとは少し離れた場所に、ハイパーモダンでビジネスを中心としたエリアがあることが多い。イメージとしては、ロンドンの Docklands やパリの La Défense。この EUR が面白いのは、元々ここは、1930年にムッソリーニによって構想された地区だということ。1942 年の万博に向け、20 年続いていたイタリアのファシズム政権を賞賛する目的で建設が始まった。もちろん第二次世界大戦の影響で建設は中止されるものの、戦後 1960 年代には、政府の支援で未完成の建築物が復活。それと同時にオフィスビルや公共施設などの近代建築も建てらた。ファシズム建築に興味がある人は、ぜひ。

  • 今回滞在したピニェトPignetoは、最近人気がで始めたヒップなエリア。昔は労働者階級のための郊外として、市街地へのアクセスも最悪だったが、最近メトロの駅ができたこともあり、最近開発が進んでいる。観光地とはまた違う、ローマの若者が週末にいくような地元のエリアを体験したい人におすすめ。

  • Garbatella は、当時イギリスで流行っていたエベネザー・ハワードのガーデン・シティ(田園都市)構想を倣って1920年に作られた地区。コンパクトなネイバーフッド内に、煉瓦造りの建築群と緑溢れるコミュニティスペースが集まっていて、歩くと楽しいエリア。

  • ウォーターフロント開発や水辺の活用に興味があるひとは、夏なら夜の Tiber Island がおすすめ。Lungo il Tevereというナイトマーケットが、毎年 5 月から8月末まで開催されている。同時期に広場などのパブリックスペースで屋外映画祭も開催されており、「こんな水辺が欲しい!」と思わせてくれる賑わいがある。

Read(読み物系)

  • イベント情報やおすすめスポットを紹介している現地メディアでは、Romeing(英語のみ)がおすすめ。

  • City TalesシリーズのRome Talesは本当におすすめ。英語だけれど、ローマを舞台にした短編小説が12つ編まれている。フィクションであれノンフィクションであれ、その街が舞台になった「物語」を読むことが好きな人に。

  • ローマの街は、正直とても汚い。ローマ帝国時代の遺跡や噴水などは綺麗に掃除されている一方で、市のゴミ回収システムはむちゃくちゃ。結果として、異臭を放つゴミ箱が、街のあちこちに転がっている。Roma Fa Schifo("ローマのくそったれ"、という意味)という地元のwebサイトは、ゴミ問題など街のあちこちで市民が感じる日常のイライラを、写真をとって共有できるプラットフォーム。集まったデータは政策提言に使われる。

Organization, initiative (組織や人物など)